旅行や帰省、出張の予定があると、犬や猫の留守番費用をどう見積もるかで迷いやすくなります。
ペットホテルは「1泊いくら」で考えやすい一方、部屋の種類、体格、日数計算、繁忙期、ワクチン証明などで金額が変わります。ペットシッターは自宅で世話を受けられる反面、訪問回数、交通費、初回登録料、追加頭数料金で総額が変わります。

この記事では、日本・東京の公開料金例を中心に、犬猫の留守時費用を「基本料金」「追加費用」「予約前の確認項目」に分けて整理します。掲載している金額は、2026年5月19日時点で確認した公開料金例であり、平均額や上限額ではありません。利用前には必ず各施設・各サービスの最新料金と条件を確認してください。

先に結論

犬猫の留守時費用は、次のように分けて考えると見積もりやすくなります。

利用方法費用の見方今回確認した公開料金例向きやすい場面
ペットホテル1泊、日帰り、部屋グレード、体格で計算小型犬・猫で1泊7,000〜8,800円前後の例。部屋やケア内容によって1泊1万円台〜2万円台の例もある[3][4][6]自宅を空ける期間が長い、スタッフ常駐や施設管理を重視したい
猫向けホテル・動物病院併設ホテル1泊または日帰り料金で計算1泊7,000円前後〜1万円台前半、日帰り4,500円台〜7,600円台の例[5][6]猫だけを預けたい、体調面の相談先を重視したい
ペットシッター1回40〜60分、1日1〜2回、交通費で計算猫・小動物は1回3,300〜4,500円前後、小型犬は3,300〜5,500円前後、中大型犬は4,400〜7,000円前後の例[7][8][9][10]自宅環境を変えたくない、猫や環境変化が苦手な犬猫の留守番
宿泊型シッター12時間・1泊などで計算1泊2万円台の例[12]長時間の在宅見守りが必要な場合

目安として、2泊3日で考えるなら、ホテルは「施設の日数計算」、シッターは「訪問単価 × 訪問回数 × 日数」に加えて、交通費、初回費用、繁忙期加算、キャンセル料を別に見ます。

ペットホテルとペットシッターを比較して考えるイメージ

ホテルとシッターは、料金単位と向いている場面が異なります。

まず確認したい制度面

ペットホテルやペットシッターを選ぶときは、料金だけでなく、事業者の登録表示も確認します。

環境省は、動物の販売、保管、貸出し、訓練、展示などを業として行う場合、事業所・業種ごとに第一種動物取扱業の登録が必要と説明しています[1]。また、ペットシッターや出張訓練のように施設を持たない業態でも対象になり、対象動物は哺乳類、鳥類、爬虫類とされています[1]。東京都関連の自治体ページでも、保管の例としてペットホテル、トリミングサロン、ペットシッターが挙げられています[2]。

予約前には、少なくとも次を確認しておくと安心です。

  • 第一種動物取扱業の登録番号
  • 業種が「保管」など、利用内容に合っているか
  • 有効期限
  • 動物取扱責任者名
  • 緊急時の連絡方法
  • 夜間・早朝・投薬・通院が必要な場合の対応範囲

登録があることだけでサービス品質が保証されるわけではありません。料金、預かり環境、緊急時対応、口コミの読み方、契約条件をあわせて確認しましょう。

ペットホテル費用の見方

ペットホテルは、単純に「1泊料金」だけで比べると見落としが出ます。特に次の項目で金額が変わります。

変わる項目見るポイント
動物種犬、猫、小動物で料金表が分かれることがある
体格小型犬、中型犬、大型犬で部屋や料金が変わる
部屋の種類ケージ、個室、広めの部屋、ケアルームなど
日数計算1泊単位か、預けた日数で計算するか
繁忙期GW、お盆、年末年始などで加算されることがある
ケア内容シニア、投薬、介助、個別対応で加算される場合がある
送迎送迎料金、時間外対応、交通費が別になることがある

公開料金例を見ると、羽田空港ペットホテルでは、小型犬・猫の1泊基本料金が7,700円、部屋グレードによって犬の1泊基本料金が11,000円、22,000円となる例があります[3]。THEケネルズ東京では、犬の1泊2日料金が通常期と繁忙期で分かれており、部屋や体格によって8,800円から1万円台、ケアルームでは1万円台後半から2万円台の例があります[4]。

猫の場合は、猫専門ホテルや動物病院併設ホテルで料金体系が異なります。日本動物医療センターのホテル料金例では、猫のステンレスケージが1泊7,100円、特別室2部屋分が1泊11,475円、日帰りは4,550〜7,613円の例があります[5]。ネコのホテルchatでは、個室1部屋5,500円に猫1頭1,500円を加えて計算する例があります[6]。

つまり、ホテル費用は「1泊料金」だけではなく、次の式で考えると実際に近くなります。

ホテル総額 = 基本料金 × 施設ごとの日数計算 + 繁忙期加算 + 追加ケア + 送迎・時間外料金

ペットシッター費用の見方

ペットシッターは、ホテルと違って「1泊」ではなく「1回の訪問料金」で考えることが多いです。犬は散歩や排泄対応、猫は食事・水・トイレ掃除・室温確認などが中心になります。

変わる項目見るポイント
訪問時間30分、40分、45分、60分など
訪問回数1日1回か、1日2回か
動物種・体格猫、小型犬、中型犬、大型犬で料金が変わる
頭数2頭目以降の追加料金
交通費エリア内無料、距離課金、実費など
初回費用登録料、事前打ち合わせ料、鍵の受け渡し費用
繁忙期年末年始・お盆などの加算
キャンセル料前日・当日のキャンセル料

Pet Sitter SOSの公開料金例では、1回約1時間で猫2匹まで3,300円、小型犬3,300円、中型・大型犬4,400円からとなっており、追加頭数料金と交通費が別に示されています[7]。日本ペットシッターサービス台東店では、小型犬45分3,800円、小型犬60分4,600円、中型犬60分4,800円、大型犬60分5,000円、猫45分3,800円の例があります[8]。

猫専門の東京ペットシッターでは、猫3匹まで40分3,800円、60分4,300円で、4匹目以降や距離に応じた交通費の例が示されています[9]。Bambiniでは、猫・小動物30〜40分4,500円、小型犬50〜60分5,500円、中大型犬7,000円の例があり、初回登録料、繁忙期加算、前日・当日のキャンセル料も示されています[10]。

シッター費用は、次の式で考えると整理しやすくなります。

シッター総額 = 1回料金 × 1日の訪問回数 × 日数 + 交通費 + 初回費用 + 追加頭数料金 + 繁忙期加算

2泊3日の概算例

ここでは、公開料金例をもとに「考え方」を示します。実際の料金は、利用する施設・地域・時期・ペットの状態で変わります。

パターン計算の考え方概算イメージ
小型犬・猫をホテルに預ける施設の1泊料金、または日数課金で計算1万円台前半〜3万円前後になる例がある
部屋グレードやケア対応を上げる個室、広い部屋、ケアルーム、繁忙期加算を含める2万円台〜4万円台以上になる例がある
シッターを1日1回頼む3,300〜7,000円前後 × 3日 + 交通費等1万円前後〜2万円台前半
シッターを1日2回頼む3,300〜7,000円前後 × 6回 + 交通費等2万円前後〜4万円台
初回利用上記に初回登録・事前打ち合わせ・鍵の受け渡し費用を加える数千円程度上がる場合がある

「ホテルが必ず高い」「シッターが必ず安い」とは言えません。1日2回訪問、交通費、繁忙期加算、初回費用が重なると、シッターの方が高くなる場合もあります。一方で、猫や環境変化に弱い犬猫では、自宅で過ごせる価値が大きい場合があります。

犬の場合の選び方

犬は、散歩、排泄、運動量、ほかの犬との距離感で選び方が変わります。

ペットホテルを選ぶ場合は、次を確認します。

  • 散歩の有無と回数
  • 室内運動・フリースペースの有無
  • ほかの犬と接触するか
  • 夜間の見守り体制
  • 大型犬やシニア犬の受け入れ条件
  • 狂犬病予防注射、混合ワクチン証明の扱い

ペットシッターを選ぶ場合は、次を確認します。

  • 散歩時間が料金に含まれるか
  • 雨天時や猛暑日の散歩対応
  • 鍵の受け渡し方法
  • 1日1回で足りるか、2回必要か
  • 体格や引っ張り癖への対応
  • 留守中の写真・報告の方法

犬の年間費用に入れるなら、「旅行・帰省・出張が年に何回あるか」「1回あたり何泊か」「ホテルかシッターか」を決めて、不定期費用として足すと考えやすくなります。

猫の場合の選び方

猫は、移動や環境変化がストレスになりやすいことがあります。そのため、ホテルとシッターのどちらがよいかは、費用だけでなく性格や体調で考えます。

ペットホテルを選ぶ場合は、次を確認します。

  • 猫専用スペースか
  • 犬の鳴き声やにおいとの距離
  • ケージか個室か
  • 動物病院併設か
  • ワクチン・ノミダニ予防の条件
  • 1泊料金か、預けた日数で計算するか

ペットシッターを選ぶ場合は、次を確認します。

  • 1日1回で十分か、2回必要か
  • トイレ掃除、食事、水交換、室温確認の範囲
  • 多頭飼いの追加料金
  • カメラや報告写真の扱い
  • 鍵の受け渡しと返却方法
  • 緊急時の動物病院連絡

猫の費用では、ホテルの1日課金とシッターの訪問課金を比べることが大切です。1匹ならシッターが合いやすい場合もありますが、多頭飼いではホテルの頭数料金とシッターの追加頭数料金を両方確認しましょう。

予約前に見落としやすい追加費用

ペットの留守時費用で見落としやすい追加費用のイメージ

基本料金以外に、交通費や繁忙期加算、キャンセル料を確認します。

1. 繁忙期加算

年末年始、ゴールデンウィーク、お盆、連休は、料金が上がったり、予約が早く埋まったりします。Bambiniでは繁忙期の定額加算例があり、Toutou Serviceでは繁忙期に10%加算される例があります[10][12]。

2. キャンセル料

キャンセル料は、前日・当日・無断キャンセルで大きく変わることがあります。Bambiniでは前日50%、当日100%の例があり、施設によっては数日前からキャンセル料が発生する例もあります[10][13]。

3. ワクチン証明・本人確認

ホテルによっては、狂犬病予防注射や混合ワクチンの証明書、本人確認書類が必要です。TURN-Aの利用条件例では、初回利用時に身分証明書、1年以内の狂犬病予防注射・混合ワクチン証明書の提示が求められています[11]。

4. 交通費・鍵の受け渡し

シッターでは、交通費が距離課金、実費、エリア内無料などに分かれます。鍵を手渡しするか、返送するかでも費用や手間が変わります。初回打ち合わせが必須の場合、初回だけ総額が高くなります。

5. 多頭飼いの追加料金

ホテルでは部屋単位、シッターでは頭数単位で追加料金が出ることがあります。2匹目以降が安くなる場合もありますが、同室可否や相性によって変わります。

6. 投薬・シニア対応

投薬、介助、持病、シニア対応は、受け入れ可否と追加料金を必ず確認します。ここは料金だけで判断せず、かかりつけの動物病院にも相談してください。

予約前チェックリスト

予約前には、次をメモしてから問い合わせると、見積もり漏れを減らせます。 予約前にペットの持ち物や条件を整理するイメージ

予約前に、日程、証明書、追加費用、緊急時対応を整理しておきます。

チェック項目確認内容
利用日程何月何日から何月何日までか
利用方法ホテル、シッター、動物病院併設ホテルのどれか
動物情報犬猫の種類、体格、年齢、持病、性格
必要な世話散歩、食事、投薬、トイレ、写真報告
訪問回数シッターなら1日1回か2回か
追加費用交通費、初回料、繁忙期、時間外、キャンセル料
証明書狂犬病予防注射、混合ワクチン、ノミダニ予防
登録表示第一種動物取扱業の登録番号、業種、有効期限
緊急時連絡先、動物病院、夜間対応
支払い前払い、当日払い、キャンセル時の返金条件

年間費用に入れるなら

留守時費用は、毎月固定ではなく「年に数回の不定期費用」として考えると家計に入れやすくなります。

たとえば、年2回の帰省でそれぞれ2泊3日預けるなら、1回あたりのホテル費用やシッター費用を出し、年間で2倍します。年末年始やお盆に利用するなら、通常料金だけでなく繁忙期加算も見ておきましょう。

犬猫の基本的な初期費用・年間費用をまだ整理していない場合は、留守時費用だけを切り出さず、初期費用、毎月費用、医療・予防費、不定期費用を分けて確認してください。

よくある質問

ペットホテルとペットシッターはどちらが安いですか?

利用日数、訪問回数、体格、交通費、初回費用、繁忙期加算で変わるため、どちらが必ず安いとは言えません。1日1回訪問で足りる猫ならシッターが抑えやすい場合がありますが、1日2回訪問や交通費が重なるとホテルより高くなることもあります。

猫はペットホテルよりシッターの方がよいですか?

費用だけでは判断できません。移動や環境変化が苦手な猫ではシッターが合う場合があります。一方で、体調面が心配な場合や自宅での見守りが難しい場合は、猫専門ホテルや動物病院併設ホテルを検討する価値があります。

ワクチン証明は必ず必要ですか?

施設やサービスによって異なります。ペットホテルでは、狂犬病予防注射や混合ワクチンの証明書が求められることがあります。直前に気づくと予約できない場合があるため、早めに条件を確認してください。

シッター利用時に鍵を預けるのが不安です

鍵の受け渡し方法、保管方法、返却方法、身分確認、事業者登録、損害時の対応を確認しましょう。初回打ち合わせ時に、入室範囲や触ってよいもの、報告方法を細かく決めておくと安心です。

シニア犬・シニア猫や投薬がある場合はどうすればよいですか?

まず、受け入れ可否と追加料金を事業者に確認します。体調や投薬の判断は、かかりつけの動物病院にも相談してください。医療行為にあたる内容は、ホテルやシッターでは対応できない場合があります。

まとめ

ペットホテル・ペットシッター費用は、基本料金だけでなく、日数計算、訪問回数、交通費、繁忙期加算、キャンセル料、ワクチン証明まで含めて見積もる必要があります。

ホテルは、施設管理やスタッフ対応を重視したい場合に向きやすく、シッターは、自宅環境を変えたくない犬猫に合う場合があります。どちらが正解というより、犬猫の性格、年齢、体調、留守期間、飼い主の不安を分けて考えることが大切です。

年に数回でも、旅行・帰省・出張のたびに発生する費用は年間のペット費用に影響します。犬猫の年間費用を考えるときは、フード代や医療費だけでなく、留守時費用も不定期費用として入れておきましょう。

参考・確認した情報

番号出典名・ページ名記事内での用途確認日
[1]環境省「第一種動物取扱業者の規制」第一種動物取扱業者の規制、登録対象、保管業の考え方2026-05-19
[2]町田市「動物取扱業に関すること」東京都における第一種動物取扱業、保管の例2026-05-19
[3]羽田空港ペットホテル「ご利用料金」犬猫の一時預かり・1泊料金例2026-05-19
[4]THEケネルズ東京「ご利用料金」犬の一時預かり・1泊・繁忙期・ケアルーム料金例2026-05-19
[5]日本動物医療センター「ペットホテル」猫ホテルの1泊・日帰り料金、予防医療条件2026-05-19
[6]ネコのホテルchat「ご利用料金」猫ホテルの個室料金、頭数別料金2026-05-19
[7]Pet Sitter SOS「ペットシッター料金」犬猫・小動物のシッター料金、追加頭数、交通費2026-05-19
[8]日本ペットシッターサービス台東店「料金」犬猫の訪問料金、体格別料金2026-05-19
[9]Tokyoペットシッター「サービス内容・料金」猫シッター料金、追加頭数、距離課金2026-05-19
[10]bambini ペットシッター「料金プラン」犬猫シッター料金、初回登録料、繁忙期加算、キャンセル料2026-05-19
[11]TURN-A「ご利用時の注意事項」初回利用時の身分証明書、ワクチン証明書の条件例2026-05-19
[12]Toutou Service「料金」犬猫シッター料金、宿泊型シッター、繁忙期加算例2026-05-19
[13]PET-SPA 高輪店「ホテル料金」ペットホテル料金、繁忙期加算、キャンセル料の施設例2026-05-19